2025 年 6 月 23 日 14 時30 分。僕はいま、シドニー行きのフライトを待ちながらクイーンズタウン空港のラウンジでこの原稿を綴っています。窓の外には雲ひとつない快晴。午後の陽光を浴びて、白い雪帽子を被ったリマーカブルズ山脈がくっきりと浮かび上がっています。ここで飛行機に乗るたびに「世界一美しい空港」と評されることを思い出します。
今回は“下見”――本格的な旅立ちは十月末
行き先はスペイン・バルセロナ。とはいえ、いま飛び立つのは定住のためではありません。今回の目的は ビザ取得や銀行口座開設など、移住に向けた事務手続きの相談。現地に一週間ほど滞在したら、再びクイーンズタウンへ戻る予定です。本格的な出発は十月末。それでもこうして空港に立つと、「別れの日」がじわりと近づいてくる気配がして、胸の奥が少しだけきゅっと締まります。
“飛べるかどうか”がファースト・クエスト

チェックインカウンターでは、前に並んでいた人たちが書類の不備で手間取っていました。国際線の旅は、空港を出る前からすでに冒険が始まっている――そんな感覚を思い出します。
今回の旅程は、クイーンズタウン→シドニー→アブダビ→バルセロナという二回乗り継ぎルート。
まずは全便が時間どおり飛び、僕が無事に乗れるか。
それ自体が最初の関門です。つい先週も友人が機材トラブルで丸一日足止めを食らったばかり。油断は禁物、ですね。
アブダビで二十時間の“寄り道”
幸い、シドニーもアブダビも乗り継ぎ時間に余裕があります。とくにアブダビでは二十時間ほどのトランジット。市内のホテルを一泊確保し、シェイク・ザイード・グランドモスクやルーブル・アブダビを巡るプチ観光を企んでいます。長旅の唯一の贅沢は、ルート上の“寄り道”にこそ潜んでいるものです。
クイーンズタウンへの想い
二年以上を共に過ごしたこの街は、僕にとって“第二のふるさと”になりました。ここで出会った人々、湖畔の朝焼け、冬の澄んだ星空、気まぐれに遊びに来る猫の「大塚さん」。いまはまだ「一週間の旅」と自分に言い聞かせていますが、十月末の本当の別れを思うと、やはり少しだけ寂しくなります。それでも前に進むのは、この街で学んだ**“変化を楽しむ”** という感覚を信じているからです。
次の更新に向けて
まずは無事にシドニーへ。そしてアブダビの灼熱と、初夏のバルセロナが待っています。ボーディングのアナウンスが賑やかになってきました。
それでは、今日はここまで。次回は「バルセロナ到着」の報告をお届けできるよう祈りつつ、、、
行ってきます!
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