ここ最近はこれまで書き溜めていた記事をしっかりとブログにしています。
なぜならこの10月で2年半にわたって満喫してきたニュージーランドを旅立つからで、その前にしっかりと記録を残しておきたいからです。
日々コツコツとアップしておけばよかったのですが、日常が(遊びで)忙しすぎて簡単なメモと写真だけを残して、ブログの投稿まで辿り着かなかったのです。これからは日々アップするまで頑張ろうと思います。
今回は職場の仲間3人と一緒に、ニュージーランド・クイーンズタウン近郊のMount Macintoshトレイルへ1泊2日の山旅に出かけた記録です。
電波も届かない静かな山の中で、ワカティプ湖を見下ろしながら焚き火を囲んだこの旅は、ただの登山ではなく、「今」の自分が何を大切にして生きているのかを再確認させてくれる体験でした。
登山口から、静かに始まる時間

トレイルの出発地点は、グレノーキーへ向かう途中の「Mount Judah Recreational Trails」駐車場。
ここから合計約8時間の山行に挑みました。
ルートはなかなかハードで、一度谷底に降りて川を渡り、再び尾根に向かって登り返す区間もあります。
足がドンドン疲労していく中、それでもみんなで前へ進む感覚は、どこか心地よさもありました。
山小屋で過ごす、何もしない贅沢
宿泊したのは、ピーク直下ではなく、その少し手前のMcIntyre’s Hut(マッキンタイアズ・ハット)。
Glenorchy方面の中腹にある、素朴な雰囲気のバックカントリーハットで、事前予約不要・無料で利用できます。
ですが早い者勝ちなので、早めに着くように計画していきましょう。念の為テントもっていった方がいいかもです。
僕らの後に来たカップルは、一個上の小屋になんとか泊まることができてましたが、もし満室になっていたらテント泊か帰るしかありません。。。
僕らは一度宿泊場所の山小屋に荷物をデポし、軽装でピーク(Mount Macintosh/標高1432m)まで登ってきました。
山小屋に戻ったあとは、みんなで拾ってきた薪をくくりつけて、前のスペースで焚き火を開始。
夕食は、家で焼いてきた自家製パンと、お湯を注ぐだけでできるインスタントグラタン。
餃子。お茶漬け。と贅沢なご飯。
自然の中で食べると、何でも格別に美味しく感じます。
夕焼けと焚き火と、仲間の存在
やがて、太陽が山の向こうへ沈みはじめました。
山小屋の前から見える景色は、ワカティプ湖を見下ろす絶景。
空がオレンジから紫へとグラデーションしていく中、ただ焚き火を囲み、言葉も少なく過ごす時間。
スマホの電波は届かない。通知も来ない。SNSもない。
だからこそ、目の前の「火」と「空」が、静かに心を満たしてくれました。
人類が忘れかけている“感覚”に触れた夜
普段、僕たちはデジタルの世界で忙しく何かを処理し続けています。
でも、この一晩で感じたのは、人が自然の中で火を囲むという原初的な安心感でした。
「ナチュラル」「オーガニック」「デトックス」──
今の時代、こうした言葉に惹かれる人が増えているのも、無意識にこの感覚を求めているからではないでしょうか。
自然もテクノロジーも、両方を大切に
僕は普段、パソコンで仕事をしたり、AIや最新のテクノロジーにも興味を持っています。最近ではフルに活用して収入にもつなげています。
でも、それと同じくらい、今回のような自然とのつながりも大切にしたいと考えています。
登山のあとに自分でお湯を沸かして飲むコーヒー、川の水で汗を流すこと、寝袋の中で眠ること。
実用情報:McIntyre’s Hut(マッキンタイアズ・ハット)
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所在地: ニュージーランド南島、オタゴ地方のWhakaari Conservation Area内
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標高: 約969m
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収容人数: 5人用の簡素な山小屋(Standard Hut)
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予約: 不要(先着順)
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料金: 大人1泊10NZD、ユース(5–17歳)5NZD、4歳以下無料
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設備: マットレス、トイレ、雨水タンク(飲用不可)
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注意点: 周辺水源は鉱山跡の影響で重金属汚染の可能性があるため、飲用水は持参必須。
▶ McIntyre’s Hut – DOC公式ページ(英語)
アクセスとルート情報
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スタート地点: Mount Judah Recreational Trails(Queenstownから車で約30分)
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ルート: McIntosh Loop Track(約16kmループ)
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所要時間: 往復約8〜10時間(1泊2日推奨)
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難易度: 中〜上級者向け(急登、川渡りあり)
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特徴: 鉱山跡、広大な景色、静寂な山小屋体験
おわりに
次の日の朝、冷たい空気の中をゆっくりと下山していきました。
またいつか、同じ仲間で、同じように火を囲めたら嬉しいですね。
そして、新しい誰かと、また違う山で、違う夕焼けを眺めることもあるでしょう。
山はいつも、人生の豊かさを感じさせてくれます。
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