アブダビ空港での乗り継ぎ時間が5時間以上あるとき、「空港で過ごすべきか、それとも外に出るべきか」って悩みますよね。
今回は実際に僕がトランジット時間を使ってシェイク・ザイード・グランドモスクを訪れた記録をまとめました。SIMカードなし・ローカルバス移動でも、ちゃんと行って帰ってこれたので、その流れや空気感をリアルにお伝えしたいと思います。
朝6時、アブダビに到着。暑さと光に包まれて
シドニーから14時間のフライトを経て、現地時間朝6時ごろアブダビ空港に到着しました。機内では思っていたよりもよく眠れたので、身体は元気な状態でした。
空港のWi-Fiとオフラインマップだけを頼りに下調べをして、受付のお兄ちゃんに最も効率がいい方法を聞き、まずはローカルバスでモスクへ向かいます。

朝の空港は静かです。

暑い国ならではのだらけた感じ。懐かしい気持ちになります。
タクシーじゃなく、あえてローカルバスで
ChatGPTでは「タクシーが便利」と案内されましたが、僕はローカルバスを選びました。現地のバスカード(Hafilatカード)を購入し、チャージして乗車。
理由は単純で、その土地に暮らす人たちの表情や空気を肌で感じたいからです。観光客向けの整えられた景色だけでなく、生活の気配がある場所を歩きたいという気持ちが、いつも僕の中にあります。
車窓の向こうに広がる「砂漠の大都市」
道中、車窓から見える光景はまるでドバイ。どこまでも続く広い道路と、巨大な建物たち。数年前に何度かドバイに滞在したときのことを思い出しながら、「やっぱりここも砂漠にできた“幻想の都市”なんだな」と感じました。
不動産広告を見て、当時紹介された投資案件やバブルの話を思い出しました。あれから今、果たしてこの土地に“実態”は根づいているのだろうか─。ドバイの不動産価格も下落し始めたということも聞きました。─そんなことをぼんやり考えながら、バスに揺られ続けました。
地下道を抜け、白の神殿へ
目的地近くのバス停で降りると、球体のような建物があり、そこから地下通路へ。中には簡易カフェやアイスクリーム店、ペルシャ絨毯屋、イスラム衣装のレンタル店などが並んでいました。
通路を抜けると、ザイード・モスクの白いドームが見えました。まさに、光そのもののような神殿。


この建物から地下通路に入れます。

地下通路にはお土産屋さんやフードコートがあります。


圧倒的なスケールと静けさ
実際に目の前に立つと、その巨大さに圧倒されます。世界最大のペルシャ絨毯、巨大なシャンデリア、広がる大理石の床──すべてが美しく整っていて、まるで異世界にいるようでした。
白い壁が水面に映り込むその景色は、本当に神聖で、心の奥まで静かになっていくような感覚がありました。







宗教の境界を越えて
内部の展示では、他宗教との共存や対話が語られていました。イスラム教に馴染みのない僕でも、その言葉や空間から優しさを感じ取ることができました。
この場が“観光地”というより、祈りの場所であり、開かれた文化の結晶であることを実感しました。そして、なぜか僕自身もすごく神聖な爽やかな気持ちになれました。浄化されたんですかね?
帰り道、優しさに触れる
帰りのローカルバスも問題なく利用できました。乗り換え時、運転手さんが「次はあのバスに乗るといいよ」と教えてくれたおかげで、迷うことなく空港に戻れました。SIMがない中での移動でしたが、人のやさしさに助けられた旅路になりました。
その後は、空港の出発フロアで翌朝のフライトを確認し、シャトルバスで空港隣のホテルへ。
やっとベッドで身体を休めることができました。
まとめ|アブダビで5時間以上トランジットがあるならモスク観光は“価値あり”です
もしアブダビ空港での乗り継ぎが5時間以上あるなら、シェイク・ザイード・グランドモスクを訪れるのは本当におすすめです。
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空港からバスで約20分(HafilatカードでOK)
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入場無料
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滞在時間は1時間〜1.5時間で十分
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SIMなしでも、オフラインマップ+Wi-Fiで移動可能
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神聖で穏やかな時間が流れる空間
空港でただ時間を潰すのではなく、ほんの少し足を延ばして、心が動く体験を手に入れる。
そんな過ごし方もあるんだなと、今回の旅で感じました。
このあとは、目的地であるスペイン・バルセロナに向かいます。
そちらの旅の記録も、またお届けしたいと思います。
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