3月1日、クイーンズタウン周辺で行われたMotatapu(モタタプ)2025に参加してきました。
僕が出場したのは、Wanakaからアロータウンまでの約47キロを駆け抜けるマウンテンバイクレースです。
マウンテンバイクとの1年半
思えば、マウンテンバイクを本格的に始めたのは約1年半前です。途中、調子に乗ってダウンヒルにハマり、大怪我も経験しましたが笑
そこからは“攻めるバイク”から“漕ぎ込むバイク”へとスタイルを変え、クイーンズタウンの美しい自然の中で日々体力を鍛えてきました。
脳内ホルモンの話で言うと「ドーパミン的遊び」から、「セロトニン的遊び」に変わったということです。
そしてこのMotatapuが、そんなマウンテンバイク生活の「集大成」となりました。
実は、このレースを最後にバイクは旅立ちのため手放す予定にしていました。
このレースに向けて、ペダルを購入したり、バイクに取り付ける専用のバッグを購入したり、タイヤ修理の道具やメンテナンスに出したりなど、色々とお金もかかりました。
朝焼けの中、静かなスタート

レース当日、まだ真っ暗な時間にアロータウンを出発。バイクを車に積んで、レース専用のトラックに乗り込み、1時間ほどかけてスタート地点であるWanakaへ向かいます。
到着した頃には美しい朝日が山々を照らし、空気がピンと張り詰めていました。緊張と期待が入り混じった中で、いよいよスタート。
急勾配と川越えと、ごぼう抜き
序盤はとにかく登り。周りの参加者たちの速さに圧倒されながらも、徐々にペースをつかんでいきます。
途中、深い川を渡るポイントで思いっきり転倒し、手で押して進む羽目にもなりましたが、その他は無事に走り切ることができました。
終盤はひたすら下り。ここでダウンヒルで鍛えた技術が生き、直感的なハンドルさばきとブレーキ操作で何人ものライダーを追い抜いていくのは快感でした。
自然の中で、自分と向き合う


コース中はずっと、圧倒されるような自然に囲まれていました。
太ももにたまる疲労感と、走り続ける爽快感。これまでのトレーニングの日々を思い出しながら、ひたすらペダルを回し続けました。
そして、3時間51分50秒で無事ゴール。
タイムは特別速かったわけではないけれど、自分の力で最後までたどり着けたことが本当に嬉しかったですね。ゴール地点ではアナウンサーやたくさんの人の声援、多くの屋台などで大盛り上がりでした。
子どもの頃に遊んでいたマウンテンバイクを、まさか大人になってまたこんなふうに使う日が来るとは思ってもいませんでした。
Motatapu(モタタプ)とは?
トレイル愛好者・冒険好きにおすすめのイベント情報
Motatapuは、ニュージーランド南島のWanaka〜Arrowtown間に広がる大自然の中で行われるアウトドアイベントです。
通常立ち入りが制限されているMotatapu Valleyを年に一度だけ走れる特別な機会として、世界中から参加者が集まります。
主な競技種目:
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Mountain Bike Race(47km)
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Ultra Run(51km)
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Miners Trail(15kmトレイルラン)
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Off-Road Marathon(42km)
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Team Relay(バイク+ランのチーム参加)
ポイント:
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大自然に包まれた一日限りの特別コース
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難易度は高め、事前のトレーニング推奨
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毎年3月上旬開催
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登録・詳細情報:公式サイト(英語)
Tip:レースに参加しない人も、Motatapu Valleyの一部トレイルは普段からハイキングで歩けます。時間がない人も、Miners Trailなどの短距離コースで絶景を楽しむのもおすすめですよ!
最後に
クイーンズタウンに来て、マウンテンバイクと出会わなければ、この景色も、この達成感も、得られなかったと思います。
大自然の中で過ごす時間が、これほど心と身体を満たしてくれるなんて、1年半前には想像もしていなかったですね。
人生ってそんなもんですよね。半年後の未来もわからないのですから。
これから僕はまた旅に出るけれど、どこかでまたペダルを漕ぐ日が来ると思います。
その日まで、ありがとうMotatapu。ありがとう、お気に入りのGiantのマウンテンバイク。
ちなみに、中古でNZD1100で購入しバイクなんですが、大会後にNZD900で売れました。こんだけ満喫素してNZD200しかかからなかったんですよ。やばすぎる笑
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