さて現地時間午後4時30分、無事にシドニーへ到着しました。入国審査を抜け、アブダビ行きの搭乗ゲートを確認すると、およそ五時間の待ち時間が残されていました。
かつて八時間のトランジット中に市内へ足を延ばし、オペラハウスやハーバーブリッジを散策したことがあります。しかし今回はすでに日が傾き、外の景色も望めそうにありません。そこで、空港内を“歩き倒す”ことに決めました。
“歩く”という選択――長距離フライト前の身体への投資
アブダビまでは十数時間のフライト。長時間座り続けることで血流が滞り、むくみや倦怠感も増します。だからこそ、トランジット中に体を動かすことには大きな意味があると考えました。
Apple Watchに「一万歩、できれば十キロ」という目標を設定し、身体を整えるための“準備運動”を開始します。
シドニー空港を“端から端まで”
リュックを背負ってウォーキングを開始。免税店の香水売り場やワインコーナーを抜け、誰もいない端の待合エリアへ。そこから折り返して別のデッキへ。とにかく歩けるところはすべて歩く。
何度も同じ場所を通る僕に、周囲の視線が少しずつ変わっていくのを感じました。まるで“見てはいけないもの”を見てしまったかのような、遠慮がちな視線。三度目には明らかに動きを目で追われ、「迷子なのか?」「落ち着きのない人?」といった戸惑いが伝わってきました。
警備員とすれ違うたびに、どこかピリッとした目線が注がれます。ちょっと怪しまれているようにも感じました。スマホに向かって音声でひとりごとを話しながら歩いているわけですから、無理もありません。まぁ何か聞かれればApple Watchを見せて運動をしているんだと爽やかに言えばいいですよね。
僕には“十キロ歩く”という目標があるのです。そんな視線にも動じず、足を進めました。
“空港ならでは”の発見
普段なら素通りする免税店に立ち寄ると、ニュージーランドで見るよりもずっと安いウイスキーが並んでいて驚きました。お菓子コーナーは小麦粉のオンパレード。「シドニー土産」のパッケージを眺めつつ、さらに歩数を稼ぎます。
シドニー空港には給水ステーションが複数設置されており、フィルター済みの水を自由に補充可能。空港内ウォークには理想的な環境でした。というよりか、空港ウォークのためにこれが作られているんだと感じました。

一息――ヨーグルトにC8オイルを
途中、小休止を取りました。ヨーグルトを購入して持参したC8オイルをかけて軽食に。高脂質・低糖質の食事は、血糖値の安定にも役立ち、ケトンブーストをしてくれます。そして再び歩き出す活力をくれます。
ウォーキングしながら音声で記録
歩行中は、音声入力でメモを取りながらこの文章を書きました。これまでなら空港のカフェに座ってパソコンを広げていたはずですが、今回は新しい試みとして、「歩きながら書く」を実践。これが意外と楽しい。
ゴール――10kmの達成と心地よい疲労

最終的に距離は10kmに到達。軽い汗とともに、身体全体に心地よい疲労感が広がりました。これならアブダビ行きの夜行便で、すぐに眠りに落ちることができるはずです。
7kmくらいが1番きつかったですね。もうやめようかと思いましたが、やはりここまで来たら行くしかないと言う気持ちになりました。空港内に時折、動く歩道が現れるのですが、これを使えば楽して距離が稼げると思いましたが、その誘惑にも勝つことができました!
まとめ――長時間トランジットを“旅”に変える
長い乗り継ぎ時間をただ待つのではなく、空港という巨大な空間を活用して“旅”の一部にしてしまう。これこそが「空港内ウォーク」の醍醐味だと思います。
目標を設定し、Apple Watchなどで記録を取りながら歩けば、ちょっとした冒険気分で過ごせます。
次に長いトランジットがある方は、ぜひ一度試してみてください。これから僕はアブダビでの20時間滞在を経て、バルセロナへと向かいます。続報もまたお楽しみに。
皆さんもぜひこの空港ウォークをやってみてくださいね。ポイントは目標のキロ数を設定して、Apple Watchやスマートフォンなのでそれを測定すると言うことです。そして周囲の厳しい目線を気にしない練習にもなりますよ!
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