こんにちは!
旅行から帰ってきたのでいつもの日々に戻っています。
旅行で食べ過ぎて胃もたれが酷かったので、今は健康や栄養の勉強を深めながら、消化のしくみや胃酸のことについても掘り下げています。
「胃酸が多い人と少ない人、どっちがストレス過多なのか?」
「ピロリ菌って、ただの“胃がんの原因”じゃないの?」
そんな素朴な疑問を抱えながら、改めて胃のメカニズムと向き合ってみました。
血液検査を読み解く際に欠かせないPG比(ペプシノゲン比)の話を軸に、胃酸分泌の仕組みとピロリ菌の正体を分かりやすくまとめてみたいと思います。
僕は以前3ヶ月に一回の分子栄養学血液検査を2年ほど受けていたので非常に馴染み深い話です。
これは自分の勉強のメモとしてまとめていますので、鵜呑みにせずに問題がある人はお医者様に聞いてください。
「PG比」って何?胃酸とストレスの深い関係
胃の状態を知るうえで、PG比(ペプシノゲンI/II比)は大事な指標の一つです。
PGIが高くてPGIIが低い、つまりPG比が高い状態は、「胃酸分泌が過剰になっているサイン」と言われます。
実際、この状態は交感神経優位の「緊張型」胃を示唆しており、ストレスで胃がギューっと縮こまり、胃酸が過剰に分泌されやすい状況を意味します。
逆流性食道炎(GERD)、お酒をよく飲む人のバレット食道や食道がんリスク、ストレス性胃炎といった疾患は、こうしたPG比高値の人に多い傾向があります。
これを分子栄養学的に見てみると、動物性タンパク質や脂質の過剰摂取、ストレス、ビタミンB群やマグネシウム不足が胃酸過剰の背景に潜んでいることが多いようです。
一方で、PG比が低い場合はどうでしょうか?
こちらは逆に**副交感神経優位の「弛緩型」**で、胃の動きが鈍り、胃酸も十分に出せない「お疲れ胃」。
過齢による萎縮、亜鉛やB群不足、粘膜のダメージが背景にあり、食後の胃もたれや膨満感、ガスの多さに悩む人はこちらのパターンかもしれません。
胃酸過剰と胃酸不足、それぞれの対策は?
胃酸過剰な人の場合、ただ胃酸を抑えるだけでは根本解決にはなりません。
むしろ、緊張状態にある胃の「力を抜く」ことが大切で、マグネシウムやビタミンB1、B5、GABA、カモミールやリコリスといったハーブが有効なサポートになります。
食事もシンプルに、量を分けて摂るなどして負担を減らすのがポイントです。
要は過緊張を緩めてあげましょうということですね。
一方、胃酸が出ない人の場合は、胃酸補助(ベタインHCl)や消化酵素(ペプシン製剤)の活用を検討しましょう。
さらに、胃粘膜を修復するために亜鉛やビタミンA、グルタミンを取り入れ、梅干しやリンゴ酢のような自然な酸味を食事にプラスするのも良いアプローチです。
ピロリ菌という「居候」の正体
さて、胃の健康を考える上で避けては通れないのが**ピロリ菌(Helicobacter pylori)**です。
強酸性の胃の中でも生き残るタフな菌で、ウレアーゼという酵素を使って胃酸をアルカリ化し、自分の周りだけを「安全地帯」にして生存するという、なんとも狡猾な戦略を持っています。
日本では成人の約半数が感染経験があるとされ、子どもの頃(特に5歳以下)に親から経口感染するケースが多いとされています。
このピロリ菌、単なる胃がんリスク因子にとどまらず、ビタミンB12や鉄、タンパク質の吸収障害を引き起こし、自己免疫疾患やアレルギーとも関係しているというのは意外と知られていないポイントです。
感染が疑われる場合は、尿素呼気試験や便中抗原検査、血清抗体、胃カメラでの確認が必要です。
もし陽性だった場合は、PPI(胃酸抑制薬)+抗菌薬2種での除菌治療が行われます。
ただし、除菌したからといって終わりではありません。
胃の粘膜はダメージを受けた状態なので、L-グルタミンや亜鉛、ビタミンC、プロバイオティクスでの修復ケアがとても大切です。
胃酸と消化の健康は、全身の健康につながる
振り返ると、胃酸分泌と栄養素吸収及びストレスの状態は密接につながっています。
特に、タンパク質、鉄、ビタミンB12、葉酸といった栄養素の吸収は胃の状態に大きく依存しており、これが乱れると疲れやすさや免疫力低下にも直結します。
だからこそ、胃酸の過不足を見極めながら、マグネシウム、B群、GABA、ハーブでの緊張緩和、そして必要に応じた消化酵素・胃酸補助・粘膜修復のケアを続けていくことが重要です。
胃は、私たちの健康の入り口であり、心と体のコンディションを映し出す鏡でもあります。
ぜひこの記事をきっかけに、日々の体調の小さなサインに耳を傾けてみてくださいね!
胃の健康を取り戻して、心も体も軽やかな毎日を目指しましょう!
今回は以上です!
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