【分子栄養学メモ】ALPと胆汁、脂質代謝の関係|胃腸ケアの視点から

こんにちは!

本日も相変わらず少しずつアップデートしている栄養学についてです。

今回は、「ALP(アルカリホスファターゼ)」と「胆汁」、そして**「脂質代謝」についてまとめてみます。

こういう話、僕はめちゃくちゃ面白いと思うんですよね。普段の食事や体の感覚と、血液データがどう繋がってるのか?って、知れば知るほど「おぉ…そうだったのか!」と発見があるんです。


ALP(アルカリホスファターゼ)は何を教えてくれるのか?

ALPは血液検査でよく見る数値ですが、これが高いときは要注意です。

実はこれ、**「胆汁の流れが悪くなってるサイン」**なんです。

胆汁は、脂肪を分解するために必須の液体。消化だけでなく、**脂溶性ビタミン(A・D・E・K)**の吸収、老廃物の排泄、腸内環境の調整にも関わる、まさに“健康の要”とも言える存在です。

胆汁が詰まると(=胆汁うっ滞)、ALPが上がりやすくなります。原因は胆石、胆泥、胆管の狭窄、過剰なストレス、タウリンや亜鉛不足などいろいろ。だから、ALPが高い時は「肝臓や胆のう、胆管に負担がかかってるかも?」と一度立ち止まる必要があります。

理想的なALPの目安は55〜60くらい。もし高い場合は、**「胆汁フロー」**を意識する生活がめちゃくちゃ大事になります。


そもそも胆汁って何してるの?

改めて、胆汁の役割をおさらいすると…

  • 脂肪の乳化(油を分解して吸収できる形にする)

  • 脂溶性ビタミンの吸収サポート(A・D・E・Kは胆汁なしでは吸収できない)

  • コレステロールの排泄(胆汁経由で便から出すのが唯一の出口)

  • 老廃物のデトックス(ビリルビンやホルモンの代謝物も)

  • 腸内フローラの調整(胆汁には抗菌作用がある)

胆汁が詰まると、脂質の消化不良や便秘、ガス、膨満感、脂溶性ビタミン不足、コレステロールの上昇、慢性炎症…いろんな不調が出やすくなるので、ほんとに大事なポイントなんです。


LDL・HDL・中性脂肪のデータは「体の声」

血液検査の脂質データ(LDL・HDL・TG)は、体の代謝バランスを知るヒントになります。

  • LDLが高い場合 → 胆汁うっ滞や糖質過剰、甲状腺低下、ストレス過多が疑われる

  • HDLが高すぎる場合(100超え) → 実は「健康優良!」とは限らず、慢性炎症や肝臓の処理力低下の可能性アリ

  • 中性脂肪(TG)が高い場合 → 糖質過剰、インスリン抵抗性を疑う

  • 中性脂肪が低すぎる場合 → エネルギー不足や消化不良のサイン

数値の背景には必ず「理由」があるので、ただ高い・低いを見て一喜一憂せず、「なぜこうなってるのか?」を探るのが大事だなと思います。


胆汁を流すためのセルフケア

じゃあ、どうやって胆汁を流すか?シンプルです。

  • 苦味野菜を食べる(ルッコラ、レモン水、アーティチョーク、ダンデライオン)

  • タウリン(魚介類)、レシチン(卵黄、大豆)、マグネシウムを摂る

  • 消化酵素サポート(ベタインHCl、リパーゼ含有酵素)

  • 食後30分は軽い運動や深呼吸(副交感神経を活性化して胆汁フローを後押し)

  • MCTオイルでケトン回路サポート(肝臓と胆汁の活性化にも◎)


まとめ|体の声を聴けるようになるって、面白い

「ALPが高い」っていう一言で終わらせず、「あれ?胆汁詰まってる?」「脂質代謝乱れてる?」と気づけるようになると、普段の食事や生活の見直しポイントがどんどん見えてきます。

  • 苦味、摂ってる?

  • 便、ちゃんと出てる?

  • 胆汁、流れてる?

そんな風に体の声を聴きながら、無理なく整えていく。

それが分子栄養学の面白さだし、健康づくりの本質なんじゃないかなって思います。

次回はまた別のテーマで深掘りしますので、お楽しみに!

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