いつもありがとうございます。
今日は興味深いタイトルで読んでみた「NEW POWER」(著ジェレミーハイマンズ、ヘンリーティムズ)という書籍についてまとめていきます。
これを読むことによって世の中の変化を捉えやすくなると思います!
頑張って噛み砕いて書いてみたいと思います。
本の概要
これからの時代に対応したリーダーシップの変化について書かれています。
その中身は、現代と以前の権力(パワー)の構造が対比的に描かれていてかつ、ハイブリッドにする事も書かれています。
前提として「パワー」という言葉の定義を「パワーとは意図した効果を生み出す能力のことだ」と本の冒頭で述べられています。
以前のパワー(オールドパワー)とは、大企業や行政機関に見られるような少数の人間が組織の上流に立って意思決定を行って様々な効果や結果を生み出していくというものです。
それに対して、ニューパワーとは潮流だと述べられています。どういうことかと言えば、絶対権力が通用することではなく顧客やファンがムーブメントに参加して言わば仲間主導型の構造で世界を動かしていくことになると言うことです。
具体例として「Airbnb」が取り上げられています。ホストとその運営側が常に対等な立場で世界中の旅行や宿泊の概念を変えていっていると言うことですね。今や「Airbnb」は不動産を1軒も持たない世界最大の不動産会社と呼ばれています。
このようにパワー構造の変化に言及しながら、これからの時代に現れてくるリーダーの種類が4つに分けて語られています。
そして、これから新しい事を始めて行っていろんな事を実現するためには「ニューパワー」時代において必要とされるスキルを身につけっていく必要があると述べられています。
人々の行動と期待が変わった
今では個人が自分のアイデアを広めたりコミュニティを作ったりすることができるようになりました。
しかし昨今の群衆が熱狂するムーブメントはなぜ起きたのかという議論はテクノロジーに焦点が当りすぎていると言います。
例えばアラブの春はまるでツイッターがその原動力になったかのように語られることが多いけですが、根本的にはそれは間違いだと言うことです。
その根底にあるのは世の中にあるものが変化している。つまり世の中におけるパワーが変化して人々の期待や行動っていうものが変化していると言うことです。
今の世界において新しいムーブメントや行動を起こすにはこれまでとは違った新しい世界のマインドセットが必要になるんですね。
オールドパワーとニューパワーの最大の違いは世界についてどう考えるかということだと述べられています。
オールドパワーの世界というのはシステムを所有してそれを支配している人こそがパワフルであり、だからこそイエスとノーを決められるという前提に成り立っています。
一方でニューパワーは自ら世界にアプローチすることができるひとがパワフルだという価値観なのです。
人とのコラボレーションのやり方や大勢の人から知恵を借りる方法学んだ人はよりパワフルになれるし、優れた解決策を導きやすくなると言うことです。
この力を鍛えるにはいろいろありますが、一人旅がオススメです。
自分の決めた目的地ややりたい経験を他者に提案して、それぞれの知識や経験や人脈を共同させて目的を達成していくのは本当に面白いです。
また、共同することで自分が思いも寄らなかった新しい経験が生まれたりします。シナジーです。
これは起業をして経営者になっても同じような感じなのではないかなと思います。
これからやってみようと思ってますがすごく楽しみです。
テトリスとMinecraftの違い
このテトリスとマインクラフトの違いで「ニューパワー」と「オールドパワー」を例えていたことも面白かったです。
テトリスとは
以下の動画のように上から落ちてくるものを自分で考えて配置していくと言うものです。
これは自分たちに与えられた役をこなすと言う限定的でなものであり、ある大きな組織には絶対に打ち勝つことができない仕組みになっていますね。
マインクラフトとは
以下の動画のようにルールが存在しない中で参加者全員が主体的に動き、協力しながら自分たちで世界を作っていくことができるものです。
異なるゲーム世代
比較的にテトリスの中で育った子供は階層的なシステムの歯車として生きることに抵抗もないと言われています。
しかしマインクラフトは参加者全員で世界を創造するという価値観のゲームなので、昨今のこうしたゲームをプレイして成長する子供は世界に対しても参加者全員の創造だという期待感を持つのではないかと言うことなのです。
ゲームなんて無意識にやっているだけだと思っていましたが、価値観の反映があるとは驚きです。勉強することによって本当にいろんなものの見方が変わってくると改めて実感しました。
「ニューパワー」の世界で影響力を持つには
このように人々の行動や期待が「ニューパワー方式」に変化して、システム自体が参加者に依存するようになってくると、その中で影響力を持つためには、これまでの「オールドパワー方式」の世界とは違った一連のスキルが必要になってくるといいます。
色々あるのですが簡単に言えば自分の持っている知識や所有物を溜め込んで消費するのではなく、与えることによって参加者のエネルギーを活用する力が必要になってくるそうです。この「与える」というキーワードは古来から普遍のものでもありますよね。
ハイブリッド
オールドパワーとニューパワーのハイブリッドについても言及されています。
例としてはアリゾナのローカルモータースという会社があります。
この会社では従業員ではない5万人のコミュニティを持っていて、引退したエンジニアや現役の他業界のエンジニアなどのコミュニティメンバーが自動車のコンセプト開発やデザインを行いクラウドソーシングによって資金を集めて、そこから3Dプリンターで電気自動車を作っています。驚きの会社です。
しかし、一見完全にオープンな環境に見えますが、組み立てラインでは滞りなく稼働するように伝統的なプロセス管理をおこなっているし、最終的に何を作るかについてはトップダウンで決断を下しています。
つまりこの会社は、製造プロセスに本来備わっているオールドパワーと、製品開発プロセス、マーケティングプロセスを従業員以外のコミュニティに開放するというニューパワーをブレンドすることで、アドバンテージ(優位性)を高めていると言うことです。
多くの参加者を獲得する方法「ACE」
Actionable(行動を起こす)Connected(つながりを生む)Extensible(拡張性があること)
長い間オールドパワーの世界では、自分たちの組織やブランドをできるだけ大きくすることが大きな目的でした。
みんなが自分たちの組織やブランドを、人々からただ称賛してもらいたい一心だったのです。
しかし、これからはブランドがあまりにも幅を利かせ過ぎていて、消費者やファン、あるいは市民など人々に参加してもらう余地がないとしたら、それは問題なのです。
ニューパワーの世界では、何よりも、人々に参加してもらう機会を作り出さなければいけません。
料理教室のTADAKUというサイトサービスも参加者が楽しめてかつ、料理や語学を学びながらコミュニティも広げることができるオススメのサービスです!
TADAKUについては別の記事で書きますね!
まとめ
ということで今日はnew power という本のまとめでした。
時代の変化に敏感に変化を恐れない心構えを持って毎日を過ごしていきましょう!
ありがとうございます。
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