マルクスの資本論

いつもありがとうございます。

今日はマルクスの資本論をやっと読み終えたのでまとめていきたいと思います。

これはこれからの生き方を考える上でもかなり大切のことなのでぜひ読んでください。

超絶にまとめて本当に大枠だけを書いていきますねw

価値と使用価値

一番に理解すべきなのは、価値と使用価値です。

マルクスは価値には「価値」と「使用価値」があると行っています。

この二つはなにが違うのか。

使用価値

まず「使用価値」についてです。文字の通りで、何かを使用した時に感じる価値です。

あるものを使った時にどういう効果を得ることができるかというものです。

例えば電球を使えば暗いところでも色々なものが見えるようになって昼と同じように活動ができますよね。

ランニングシューズを使えば楽に早く走ることとができます。

電子レンジを使えば冷めた料理を、熱々の料理に変身させることができます。

こういったものが「使用価値」です。

価値

ではもう一つの「価値」とはなんなのでしょうか。

これは非常に重要な概念です。

「価値」というのは、あるものを作るのにどれだけの労力(コスト)がかかったのか。という概念です。

これの例としては、パンを作る時に1時間で完成したパンよりも、10時間こねて焼き上げたパンの方が価値が高いということです。

実際に美味しいかどうかは別として、どれだけの時間や労力などのコストがかかっているかによって価値が決まるのです。

そういう理屈なのです。

大卒の方が高卒よりも能力に関係なく給料が高いというのはコストがどれだけかかっているのかという証明が学歴によってされているからなのです。

仕事の能力とか時頭の良さではなく、大学に通った時間や受験勉強・学費などなどコストがかかっているかということだけなんですね。

そして、「価値」から実際の「使用価値」に転換されるには「命がけの跳躍」が必要だと言われています。

つまり、どんだけ時間かけたりしても本当に使える人間や商品になるためにはさらなる進化が必要ですよということです。

そりゃそうですよね。どんだけパンをこねても材料とか焼き方がしょぼかったら結局まずくて誰も買いませんから。

研究や試行錯誤を命がけでやることで「使用価値」になって行くわけです。まぁ使用価値に転換するために相当な労力がかかるので結局「価値」自体も上がっているんですけどね。

労働力という商品

労働者(サラリーマン)は労働力というものを資本家(会社)に売るというビジネスをしています。

そして一人一人の労働力の価値は次の日の労働力を生み出すためにどれだけのコストがかかるかによって決まってきます。

つまり次の日の仕事のためにどれだけお金や時間がかかるかによって給料が決まるということです。

明日働くためにかかるコストがめちゃくりゃ大きい仕事としてはコンサルとか外資系の金融機関とかですね。

あとは「経験年数」とかも同じですね。

同じ労働時間で給料が上がって行くのはそれまでの下積みというコスト(時間)がかかっているからなんですね。

しかしこの考え方は「価値」が「使用価値」に転換されていればの話ですけどね。

剰余価値

剰余価値というのは簡単にいうと利益のことです。価値を投資した時に余る(増える)部分のことです。

会社の利益はどこから生まれるのか。それは労働者が働く過程から生まれるとマルクスは言っています。

実は理論的にですが労働者は常に自分が提供している労働の価値以上のものを企業に対して提供しています。

その労働力の価値と売上の差額が会社の利益として残るのです。考えてみれば当然ですよね。

そして「剰余価値の源泉は労働力のみだ」とマルクスは言っています。

会社(資本家)が儲けるためには労働力をどうにかして剰余価値(利益)を高めるしかないよね。という話ですね。

資本主義の矛盾とブラック企業

剰余価値を高めるためには以下の3つの方法があります。

絶対的剰余価値⇨労働時間を増やさせる

相対的剰余価値⇨給料下げる

特別剰余価値⇨技術革新による生産性の向上(同じ時間の労働で倍の数の商品がつくれるようになることなど)

剰余価値は必ず消滅する。とマルクスは言います。

仮にある会社が技術革新をして生産性を上げれて剰余価値を上げたとしましょう。

すると他の企業も当然パクリ始めます。そしたら同じものが同じコストでたくさんできるよになるので価格競争が起こります。

価格競争が起きれば商品の価値が下がっていきますね。

価格が下がるということは、せっかく技術革新で上がった剰余価値も結局は下がって行くということです。

この流れのスタートとゴールをまとめれば、技術革新で労働力が不要になり労働力の価値が下がって行くということになります。

でもマルクスは「剰余価値を生み出すためのは労働のみ」といっていましたよね。これが「資本主義の矛盾」というものです。

剰余価値(特別剰余価値)を高めるために技術革新を起こしたのに、剰余価値を生み出す唯一の労働力の価値が下がってしまう。

ということです。

じゃあどうすればいいか。

それは「絶対的剰余価値と相対的剰余価値」を増やせばいいのです。つまり安い給料で沢山働いてもらうことで剰余価値を増やして行くという理論ですね。

こうしてブラック企業が自動的に出来上がって行くのです。

そしてマルクスはこれに我慢の限界を迎えた労働者が団結して資本家(会社)を倒しに来る、つまりストライキ的なものが多発して資本主義が崩壊するよといっているのです。

そして社会主義になって行くんでねーの?ということを言っているわけです。

アダムスミスの自由経済論に対して批判的な論を展開したんですね。

ちなみに今の日本は修正資本主義です。基本的な市場経済に政府が規制や通貨の量などで介入して市場の均衡を保っています。

今後我々はどうして行くべきなのか?

資本論を超絶簡単にまとめたのですが大事なのは自分たちの今にどう活かして行くかということですよね。

何かを学んでも実践したり、日常やこれからに活かして行くことができなければ何の意味もありません。

労働力の価値と使用価値を高める

これから労働者として生き残って行くには自分の「価値」と「使用価値」を高めて行くことです。

自分の能力向上にコスト(時間・お金)を投資して行くんです。そして使用価値を上げるために世の中の需要を分析して必要なスキルを磨いて行くんですね。

汎用的なスキルを身につけることで一つの会社ではなく、いろんな会社で働けるようになりますね。必要とされる人材になります。

逆に1つの職場でしか通用しないものに拘っていては他では生きていけなっていきます。特にこの先の時代では顕著になります。

売れる労働力になって行くべきだということです。

労働者をやめる

でも上の方法だと労働者であることが前提ですね。これでは永遠に価値の上限を突破することはできません。

労働者ではなく資本家として生きる。仕組みを作って行くこと。労働力を買う側に立場になるべきだということです。

そのために沢山の勉強や行動・経験をするべきです。

ということで今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

ありがとうございます。

ps:

久しぶりに記事を見返すと考え方は変わるもので、上記のように書きましたが、「労働者」でもいいと思います。働くことはとても楽しいことです。大切なことは自分が幸せだと感じていること。どんな時もどんな状況でも「幸せ」を感んじれる自分でいれば、いいのです。

と4年後に追記しました。

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