FACTFULNESS(ハンス・ロスリング)

いつもありがとうございます。

今日は最近流行りの「FACTFULNESS」という本について読んだ事をまとめて行きます。

僕は昔から思い込みで行動するタイプだったのでかなりいい勉強になりました。

この本の主張を一言でまとめるならば

「物事を思い込みではなくデータをもとに正しく判断しよう」という事です。

人間は本能的に悲観的になる傾向があります。それは生存していくために必要なアルゴリズムなのです。

だけどその本能だけで現代の世界を判断していれば当然、正しい結果は出てきません。

数字やデータを基にして判断した結果は、大半の人が悲観的な本能で判断した結果とは逆になります。

この本ではそういった事を具体的な例を用いて説明しています。

僕の場合は直感や第6感というものがめちゃくちゃいい結果をもたらすという事を身を以て知っているのですが

このFACTFULNESSという習慣も意識的に取り入れることによって考え方や行動の幅が広がると思いました。

てか広がります。

それでは具体的な中身を項目立ててまとめていきます。

FACTFULNESSの要点

世界は悪くなっている?

最近は毎日のように殺人とか災害とか戦争とかとか、、、のニュースばかりで世界はどんどんやばいことになっていると思っている人は多いと思います。実際にアンケートを取っても大多数が「世界は悪くなっている」と答えました。

しかしながら実際の統計データを見てみれば、世界は貧困や死亡率など、基本的にどんどんいい感じになってきていますよ!

とのことです。

思い込み

みんなが上記の感じで間違った認識をしてしまうのは、人間のというか動物的な本能からくる悲観的な思い込みが原因です。

FACTFULNESSという習慣を取り入れよう

この本の中で紹介されている「FACTFULNESS」の習慣を日常的に取り入れることによって「思い込み」を取り除き、

事実に基づいた世界の見方ができるようになる。それによって判断力が上がり、自分が恐れや希望を抱くべき対象が見極められるようになりますよ。

という話です。

世界の貧困アンケート

上のような主張を裏付ける証拠として著者は色んな3択問題が乗せられています。(正確には13問の質問)

その中の一つを紹介します。

Q:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょうか?

A:約2倍になった

B:あまりかわっていない

C:半分になった

まぁ正解はCなんですけどね。でも実際に正しく答えたのは世界平均で7%だけ。

これは様々な国の学歴が高い集団に対しても同様。チンパンジーが33%の世界率なのでどうも人間の方が頭が悪いのかもしれないw

ということではなくてこれは人間の「思い込み」というものに原因がある。ということだ。

思い込みは人間に必要な本能なのだが、、、

狩猟採集民族だった頃から変わっていない僕たちの脳は基本的に本能がサバイバル状態の頃のままのため、物事を悲観的に捉えるようにできています。

だけどこれが世界についてのねじれた見方を生んでしまっているんですね。

二項対立思考の危険性

僕たちは先進国に住んでいて、それ以外の国に住む人の大半は貧困生活を送っていると思い込んでいます。

でも実際は違う。

この本の中では「先進国」「途上国」

という二項対立的な古い分け方ではなく、世界70億人の人口を1日あたりの世帯所得をベースに、次の4つのレベルで考える事を提案しています。

レベル1:日給2ドル(約200円) 10億人 移動手段:徒歩

レベル2:日給4ドル(約400円) 30億人 移動手段:自転車

レベル3:日給16ドル(約1600円) 20億人 移動手段:バイク

レベル4:日給32ドル以上(約3200円以上) 10億人 移動手段:自動車

日本人はみんなレベル4ですね。世界の10億人がここに分類されますね。

一方で僕らがイメージする貧困に悩む人々はレベル1の低所得層で、こっちも10億人。

レベル2以上を合わせれば世界人口の91%になっていて、そのほとんどの人がインターネットや移動の容易化等を通じてグローバル市場に取り込まれて徐々に、満足のいく暮らしができるようになっています。

そしてレベル1の国でさえも平均寿命は62歳ですww多くの国で食べ物や水に困らなくなってます。

こんな風に所得分布だけを見ても世界を二項対立的な「分断」で見ることはできないとわかりますね。

「分断本能」にとらわれた「二項対立」は正しい判断を妨げます。

良い悪い、正義と悪、自国と他国。

世界を2つに分けるのはシンプルでわかりやすいです。

しかしこのような考え方が世界の見方に大きなバイアスをかけてしまってるんですね。

分断本能を抑制するFACTFULNESS

分断本能を抑えて、現実を正しく見るためには次の3つに気をつける事です!

「平均の比較」

平均ってある情報を簡単に伝えられるし、何かを考えるときのヒントになったりすることが多いですよね。

でもそれを単体で使っていくと「分布」というものが隠れてしまいますね。

これって事実を把握する上でかなり厄介な問題になるんですよね。

平均点だけを見てクラスの学習能力を判断していては、本当に対処すべき問題や対処方法はでてきません。

全員が総じて50点なのと、多くが100点で2〜3名が20点の状況では問題も対処法も全く変わってきますよね。

「平均」を使うときは注意が必要です。

僕もすぐ平均で「いい感じじゃん!」とか言ってしまうタイプなのでこれからは「平均」がでてきたときは少しだけ注意していこうと思います。

「極端な数字の比較」

「ブラジルでは最も裕福な10%の人々が国全体の41%富を所有している。」的なことがメディアで言われます。

しかもスラム街とかの映像と合わせてね。

あれって本当に格差社会だ!!ってイメージがついちゃいますよね。僕とか完全にそうでした。

FACTFULNESS身につけないとやばいw

でも実際のブラジル国民の大半は極度の貧困を抜け出してレベル3の生活を送っています。

バイクとかメガネを買って子供を高校にだって行かすことが出来ます。分断的な要素はありません。

大半が真ん中の層にいるんですよ。

「上からの景色」

僕らって先進国の人ですから背かつレベルは先ほどの4段階で言えば4ですよね。

レベル4の生活をしている人から見ればレベル3、2、1はみんな同じくらいの貧困レベルに見えてしまうんですよ。

でも実際に貧困生活をしている人にとってレベル3、2、1は大きな違いですよ。

徒歩しかなかった人がチャリを手にしたら万々歳ですよね。

そしてバイクを手にしたら天国です。

僕も群馬で生活を始めて1年後に車を手に入れましたがまさに地獄が天国になりました。

そういうことです。

自分が上の立場にいるときにしたの世界を見るときはかなり注意が要ります。

分断思考は気をつけよう

単に二項対立的に物事を分断して思考するのではなく、4つのレベルで考える。

これがこの本の中で強調されている考え方の一つです。

みんなすぐに「いい、悪い」って決めたがりますけど、僕はこの本を読んでその考え方は古いし、この先の時代では通用しない考え方であるということを知れて良かったです。

なぜならどんどん多様性の時代になっていくから。世界主義ではなく修正主義の時代。

正しいではなくオリジナルに価値が生まれる時代ですからね。

まとめ

当然ながら、世界の中でいろんな問題は現在もたくさん存在足している。

著者は実際にこの本の中でも「感染症、金融危機、世界大戦、地球温暖化、貧困」を起きる可能性が高いリスクとしてあげています。

しかしながら、事実をデータに基づいてみることにより思い込みを捨てて正しい判断力を身につけることができるしそうなっていく必要があると語っています。

僕もかなりノリでいろんなことを決めつけて行動するタイプなので少しだけ気をつけようと思います。

でも僕の場合は悲観的思い込みではなく、超楽観的思い込みですけどね。

少しの臆病さを持つことによってよりバランスのとれた人間を目指していきたいと思います。

以上FACTFULNESSのまとめでした。

ありがとうございます。

 

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