【書評】「GO WILD」ジョン・J・レイティ著|人間の健康は“野生回帰”にある?

こんにちは!

今回は読んでいてめちゃくちゃ納得感があった一冊、『GO WILD ― 野生の体を取り戻せ!』ジョン・J・レイティ著について紹介したいと思います。


人間の身体は20万年前とほぼ変わっていない

著者であるレイティ博士は、ハーバード大学医学部の精神科教授であり、脳科学や身体の自然治癒力に精通した第一人者です。

この本の主張はシンプルです。

現代病(肥満、うつ、生活習慣病など)の原因は、現代のライフスタイルが人間本来の身体構造に合っていないから。

人類の身体は、狩猟採集生活をしていた20万年前からほとんど変わっていません。
一方で、生活様式は劇的に進化しました。

昔は走って狩りをし、自然の中で寝起きし、仲間と協力して生き延びてきた僕たちが、
今ではほとんど動かず、スマホ一つで食事や情報が届く暮らしをしている。

このギャップが、身体と心の不調を生んでいる――これが本書の根本にあるテーマです。


文明病を回避するカギは「生活の再設計」

レイティ博士はこう言います。

人間は“文明”に適応しているのではなく、“自然”に適応してきた存在だ。

つまり、現代に蔓延するうつ、肥満、糖尿病、不眠などの問題は、
「身体が悪い」のではなく、身体が自然にとって正常に反応しているだけなのです。

だからこそ、僕たちに必要なのは、テクノロジーを否定することではなく、
“生活”そのものを見直し、身体の仕組みに合った形に戻していくこと

この本ではその「生活」を5つの領域で整理しています👇


1. 食事:低糖質・多様性・自然由来

→ 加工食品や精製された糖質を減らし、野生的な「素材中心の食事」を。

2. 運動:身体と脳を同時に刺激する

→ ただのジムよりも、トレイルランや自然の中での運動が脳にも効果的。

3. 睡眠:自然なリズムに戻す

→ 夜更かしやブルーライトを減らし、太陽とともに動く生活へ。

4. 思考:マインドフルネスとストレスとの向き合い

→ 現代人にとって一番必要なのは“何もしない時間”かもしれません。

5. コミュニケーション:仲間とのつながりが健康をつくる

→ 個人主義よりも、協力・共感をベースとしたつながりが心身に影響。


テクノロジーを使いながら、野生を取り戻す

「野生に戻れ」と聞くと、
「山にこもって原始生活しろってこと?」と思われがちですが、全然そんなことはありません。

僕自身も、テクノロジーはむしろフル活用したい派です。
だって、最も大切な“時間”を生み出してくれるから。

大切なのは、「本来の身体の設計図を理解し、それに沿った選択を日々に取り入れること」。

それが結果的に、心と体の不調を防ぎ、より生き生きとした毎日につながると感じています。


まとめ|人間の身体は“文明の進化”には追いつけない

レイティ博士が繰り返し使う言葉の一つに「文明病」があります。
その起点は、農耕の開始。便利になった代わりに、身体はどんどん野生を失っていった。

でも、僕たちにはまだ戻るチャンスがあります。
ほんの少しの意識と行動で、自然とのつながりを取り戻すことができるんです。

この本を読みながら、「ああ、自分の体は自然の一部なんだな」って、あらためて思いました。


📚おすすめしたい人

  • 最近、なんとなく疲れやすい

  • 筋トレや食事改善をしてるのに不調が抜けない

  • 医療に頼らない“根本的な健康”を目指したい

  • 健康と幸せの関係を科学的に知りたい

そんな方はぜひ一度、『GO WILD』を手にとってみてください。

きっと、日々の選択が少し変わるはずです。


「人間の健康は、野生にヒントがある。」

文明社会の中で、どうやって自然を取り戻していくのか。
これからもこのブログで少しずつ実践と学びをシェアしていきます!

それでは、また次回!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です